楽天に出店している店舗運営者向けに楽天市場で売れる方法をまとめました。2017年現在の楽天SEO事情やマーケティングのコツなど参考になれば幸いです。
検索上位に表示される基準
楽天検索で上位に表示されるアルゴリズムは楽天内部でも公開されておらず、ECコンサルタントでも詳細は知らないと言われていますが、セミナーや実際に検証して広まっている、ランキングを決める主要な要素は以下の3点です。
- レビュー数
- 販売数
- 売上高
当然のことながら検索にヒットさせるには商品ページに含まれるキーワードが必要です。
同じキーワードで該当する商品が複数ある場合は、「販売実績」を重要視して上位表示している流れです。
楽天側としては売れている商品を上位に表示させた方が、モールとしての売上が上がるので当然ですね。
商品ページ設定時の検索ヒット範囲
販売実績を作る流れはさておき、商品ページを作る時に「どこにキーワードを入れたら検索に引っかかるのか?」というのが重要になってきています。
- 商品名
- 全商品ディレクトリID
- PC用商品説明文
- モバイル用商品説明文
- スマートフォン用商品説明文
※商品説明文に関してはそれぞれのデバイスごとの検索にヒットする。
個人的な雑感ですが「商品名」と「全商品ディレクトリID」に含まれるキーワードの一致も上位表示の条件となっている可能性もあります。
あと楽天の検索システムは複合キーワードや文節の切り方、文章からのキーワード抜き出しが少し苦手なようなので、特殊なクエリの検索結果は意図したものが表示されないことが多いです。
Google検索とはユーザーの行動が少し違い、実際に検索されるキーワードは商品のジャンル名や商標が多く、「キッチンにあると便利なもの」などのような、これから欲しいものを探すためのクエリは検索ボリュームが少ない傾向にあります。
商品名の書き方
楽天が嫌いと言われる理由の一つでもある「キーワードが散らかった複雑な商品名」ですが、検索上位に表示させるための重要な条件なので、必然的に商品名以外のキーワードが含まれる形になります。
そのため、ノーブランドで商品名がないファッション系のジャンルでは「サンダル 靴 コンフォートサンダル 大きいサイズ 新作」などのように検索にかけるためだけに商品名がつけられます。
また、リテールジャンルなど同じ商品を取り扱う店舗が多い場合は「商品名」を後方に持って行き、先頭に「クーポン配布中」などキャッチコピーを持ってくると競合店よりもお得感を煽れるのでクリックにつながりやすいです。
商品名で検索しているのでサムネイル画像で探しているものとわかれば、商品名が表示されていなくても問題ないという不思議なユーザー感覚があるので楽天です。
実際にコンバージョンにつながるキーワードはそれほど多くないので、プロモーションメニューのCPC広告のキーワード新規登録から、適当にあたりをつけたキーワードを部分一致で検索して複合キーワードを拾うと検索ボリュームのあるキーワードが見つかるかもしれません。
こうして見つけたキーワードの中からコンバージョンにつながりそうなキーワードは商品名に入れ、アクセスは稼げそうだけどコンバージョンに繋がらないキーワードは商品説明などに含めて拾う感じにすると、ユーザーにも親切な商品名に近づくはずです。
販売実績を作る
商品を売るにはキーワードの選定と合わせて、楽天メソッドと呼ばれる「長い商品ページ」が必要です。これも楽天が嫌われる理由の一つですが、商品を初めて知った人に魅力を伝えるには映像的な視覚で伝える事が重要です。
感覚としてはページを見せるのではなく「スクロールで動画を見せる」ような表現を目指すのが良いです。テレビショッピングの構成を参考にするとWebページで同じような表現ができるはずです。
こうして作られたページに人を集めて転換率の高いページへと改善していきます。ある程度手応えが見えてきたら広告費をかけてさらに人を集め、販売実績を積み重ねます。
検索上位に表示させるために必要な販売数や売上高は1週間程度の期間で集計されています。またセールなど短期的な販売数増加も上位表示に関係があると言われています。
在庫切れなどで販売停止期間があると検索順位は下がってしまうので注意が必要です。
レビューを集める
手間や費用をかけられるならレビュー記載でプレゼントやクーポンを発行することでレビュー集めができます。
以前は「レビュー記載をお約束で」という形で実際にレビューの記載の有無にかかわらず同梱でプレゼントをあげたり、送料無料にする手法が通用していましたが、楽天の規約が変わりレビュー集めが難しくなりました。
現在は後日にレビューを確認してからクーポンをプレゼントするのがコストもかからず有効です。
楽天外部からの集客を行う
ここまでで軌道に乗ってきたら楽天外部からの集客も検討してみてはいかがでしょうか?
自社製品の場合はテレビ通販や雑誌掲載を行うことでWeb上に流れてくるお客さんが10〜20%はいます。
仕入れ商材の場合はリスティング広告だと比較的簡単に導入することができます。